働き方改革 - グーグルに見る社内コミュニケーション ~ とびきり高性能のルータになれ!

<主な参考図書>

どのようにすればイノベーションを生み続けられる企業になるのか?

グーグルの創業者ラリー・ペイジがめざした組織がここには描かれています。

 

ヒエラルキーをベースとし指揮・命令系統を重んじた日本企業は、作れば売れる高度成長期には非常に機能しました。

そしてヒエラルキーは、上司が持つ情報と部下が持つ情報に格差を持たせることにより維持されました。

そんな時代のコミュニケーションを

仕事が働くことだった時代のケチケチした情報分配

と表現していました。

 

一方、イノベーションを起こすためにグーグルは情報の共有を重視しました。

イノベーションとは、シュンペータが新結合(new combination)と定義したよう、既存のモノとモノを組み合わせることにより実現します。

そのために、ラリー・ペイジはひとりひとりがとびきり高性能のルータになり、情報を巡回させる組織を目指しました。

 

本書の中ではマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツの言葉も引用して

仕事が考えることの時代の力の源泉は秘匿した情報ではなく、共有した情報

と表現しています。